早分かり用語集
あ行
・アドレス
暗号通貨における、口座番号のようなもの。アドレスの集合がウォレットになる。
・アルトコイン
ビットコイン以外の暗号通貨の事を指す。
・暗号通貨
中央管理局の存在しない、インターネット上で存在する通貨。
Satoshi Nakamotoと名乗る人物が投稿した論文を元に作られたビットコインと、それを改良して作られたコイン群の事を指す。
ブロックチェーンというデータベースが、送金や不正を管理する。
つまり運営機関に支配されない通貨となる。
・イーサリアム(ethereum)
ブロックチェーン上で、スマートコントラクトを利用できるプラットフォームを開発しているプロジェクト。
このプラットフォームを使えば、特別な中央機関を要せず、デジタルで表現可能なあらゆる権利や契約といった事が、低コストで実現可能。
株式会社ライブドア元代表の堀江貴文も絶賛。
・ウォレット(財布)
インターネット上での財布。アドレスの集合。
・ADA(エイダ)
2016年後半に公開予定の新しい暗号通貨。
CARDANO(カルダノ)の基軸通貨。
・オラクル
ランダムに選ばれた複数の不正管理システムが、その情報が正しいかどうか判断するシステム。
か行
・CARDANO(カルダノ)
ADA を基軸通貨とした、次世代ゲームプラットフォーム。
ADAを賭けて、ユーザー同士で対戦ゲームを楽しむ事ができる。
ユーザーはもちろん、運営機関ですら一切不正ができないゲーム環境を提供するという世界初の試みが注目されている。
・Coin Age(コイン年数)
[暗号通貨の保有量] × [暗号通貨の保有期間]で表される数量の事。
PoSでは、保有するCoin Ageが多いほどより多くのコインを鋳造する事ができる。
ビットコインにおいては、取引の優先度に使用され、Coin Ageが多いほど優先的に取引の認証が行 われる。
・Coinbase
オンラインウォレットサービスを提供しているCoinbaseという企業、または技術的な用語。
技術的な用語としての意味は、新しいブロックの生成時に生成され、マイナーへと送信されるコインの送信元(≒アドレス)の事。
また、ブロック生成時の報酬を送信するような取引そのものをCoinbaseと呼ぶ事もある。
・公開鍵(Public key)
公開鍵暗号における他人に公開する鍵の事。公開鍵は秘密鍵と対になっている。 ビットコインにおいては、公開鍵のハッシュ値がアドレスになり、公開鍵自体は秘密鍵から作成される。
・公開鍵暗号(Public-key cryptography)
対になる2つの鍵を利用してデータの暗号化、復号を行う暗号方式。 送信者は、受信者の公開鍵を使いデータを暗号化する。
そして受信者は、自分のみがもつ秘密鍵を使いデータを復号する。 これにより、例え第三者にデー タを盗まれたとしても復号されないという利点がある。
Bitcoinにおける送金の流れは
①公開鍵と秘密鍵のペアを生成
②アドレス(使い捨ての「口座番号」)を生成(アドレスの集合が「財布」)
③送信者が受信者のアドレス(公開鍵)を受け取る
④送金情報(Bitcoinとアドレスの結合)に送信者が秘密鍵を使い署名
⑤P2Pネットワークにブロードキャストして送金が完了
となっている。
・51%攻撃(51% attack)
悪意のある者により、ネットワーク全体の採掘速度の50%以上を支配し、不正な取引を行う事。
これにより二重支払いが可能になってしまう。
通常、50%以上の採掘速度を確保するのは非常に高コストであるため、現実的には難しいとされている。
・孤立ブロック(Orphan Block)
メインチェーンから分岐した、無効となったブロックの事。
さ行
・Satoshi(サトシ)
ビットコインの最小通貨単位。0.00000001 BTC = 1 satoshi。
・スマートコントラクト
契約の自動化。契約した行動をプログラム化し、自動的に実行しようとするシステム。
た行
・ターゲット(target)
difficulty(採掘難易度)の算出元となる256ビットのデータ。
ターゲットが低いほどdifficultyは高くなる。
・Charles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)
コロラド在住のIT企業家・数学者。
メトロポリタン州立大学、コロラド大学ボルダー校にて数論と数学理論を学び、暗号分野に進む。
2014年、イーサリアム・ネットワークの暗号通貨Etherのクラウドファンディングで、全米史上4番目に短期間・高額の資金調達を達成。
「暗号通貨」と「分散化社会」をテーマに研究を続けるとともに、数々のスタートアップに参画。
BitShares創設者、Ethereum元CEO、Bitcoin Foundation教育主任、CARDANO開発リーダー。
・鋳造(minting)
PoSにおける「マイニング(採掘)」の事。
マイニングとは違い、仕事を行う事なく非常に簡単にコインを鋳造できるため、報酬は利子に例えられる事もある。
・Difficulty(採掘難易度)
暗号通貨を採掘により発見(生成)する難易度。
・デジタル署名
言葉どおり「データに電子的に署名する事」。
ビットコインは「デジタル署名のチェーン(連鎖)」と定義されている。
一般的にデジタル署名には、①鍵生成②署名生成③署名検証の3つの流れがある。
ビットコインにおいては、
①アドレス(公開鍵)と秘密鍵を生成
②送信者が、ビットコインのデータと相手のアドレスを関連付けたデータを、ハッシュ関数を適用し、送信者の秘密鍵で署名(データ変換)して送信
③受信者は、送金者の公開鍵を利用して受信した署名を検証(署名を復号し、署名前のBitcoinのデータと比較)する。
という流れになっている。
な行
・ナンス(Nonce)
Number used onceの略で、ブロックに必ず含まれるランダムな32ビットのデータの事。
・ノード
ネットワーク上の中継点、または拠点。
・ハッシュ(Hash)
あるデータを変換して得られる、固定長のデータの事。
変換する操作、またはデータを得るための関数を「ハッシュ関数」と言う。
暗号化は暗号したデータを復元(復号)できるのに対し、ハッシュは復元できないという大きな違いがある。
ビットコインにおいては、アドレスが公開鍵のハッシュ値であり、ビットコインの取引では、ハッシュと暗号化を利用するデジタル署名が行われる。
は行
・ハッシュレート
採掘速度の事。
hash/s(1秒間に1ハッシュの計算)という単位が使われる。通常、K(キロ), M(メガ), G(ギガ), T(テラ)などの接頭辞と合わせて使われ、KHsのように省略される事もある。
・P2P
Peer to Peer(ピアツーピア)。ネットワーク上で、サーバーを通さず個人間で直接情報のやり取りを行うシステム。
・BTC(XBT)
ビットコインの通貨単位。最小単位は0.00000001 BTC = 1 satoshi。
1 mBTC(ミリビット) = 0.001BTC , 1 μBTC(マイクロビット) = 0.000001BTCなどの単位が使用される事もある。
・ビットコイン(Bitcoin)
Satoshi Nakamotoと名乗る人物が投稿した論文を元に作られた世界初の暗号通貨。
取引所で現金や他の暗号通貨と交換できるほか、対応店舗で決済に使用する事もできる。
P2Pの仕組みを利用する事で簡単に送受信でき、決済手数料も極めて安価。
「マイニング(採掘)」という作業により、報酬を得る事が可能。
・秘密鍵(Private key)
公開鍵暗号における公開鍵の復号に使用する鍵の事。
ビットコインにおいては、アドレスからの送金時に必要とされるパスワードのようなもの。
秘密鍵さえ流出しなければ、コインを盗まれる可能性は限りなく0に近くなる。
・PoS(プルーフ・オブ・ステーク)
PoWの代替システムにあたるもので、資産保有量がセキュリティ保護の役割を果たしている。
PoSにおける採掘は鋳造(minting, forge)と呼ばれ、コイン保有量と保有期間の掛け算で表されるcoin ageが大きいほど、簡単に鋳造が行える仕組み。
PoWよりも、51%攻撃に対して強力であるとされている。
これは、そもそも攻撃にかかるコストが高く、非常に多くのコインを保有する必要があるため、攻撃を行う事によりコインの価値が下がり自身の持つコインの価値も下がってしまうためである。
・PoW(プルーフ・オブ・ワーク)
悪意のあるハッキング等によるコイン偽造を防ぐためのもの。
計算量によりコインのセキュリティを保護している。
偽造するために必要な仕事量を増やし、偽造するメリットをなくさせる。
・ブロードキャスト
ネットワーク上の複数のコンピュータに対し、一斉にデータを送信する動作(通常、受信確認は行わず、一方的に送信するだけ)。
ビットコインの取引において、取引を行うとまず取引情報がネットワーク上の全ノードにブロードキャストされ、取引が承認されると、承認された取引データ(ブロック)が再びネットワーク上の全ノードに向けてブロードキャストされる。
このため、どのアドレスがどんな取引を行ったという事が世界中の誰にでも分かるようになっている。
しかし、アドレスを取引毎に変更すれば、以前の取引情報を読み取る事はできないため、ビットコインの匿名性は高いと言われている。
・ブロック
暗号通貨の取引のデータ上の単位。ブロックがいくつも連なったものがブロックチェーンになる。
ビットコインの場合、10分間に1ブロックが生成される設定になっているため、1ブロックには10分間に行われた世界中全ての取引情報を含んでいる事になる。
ブロックの生成量に上限はなく、コインの発行上限に達しても生成され続ける。
・ブロックチェーン
P2Pを利用したデータベース。取引の全てを記録し続け、誰でも履歴を確認出来る。
ブロックという、一定時間に行われた取引データを含む単位に分けられる。
・プロトコル(通信プロトコル)
複数の主体が滞りなく信号やデータ、情報を相互に伝送できるよう、あらかじめ決められた約束事や手順の集合のこと。
英語しか使えない人と日本語しか使えない人では会話ができないように、対応しているプロトコルが異なると通信することができない。
ま行
・マイナー(採掘者)
マイニングを行う人。
・マイニング(採掘)
膨大な計算を行って回答を求める作業。マイニングに成功すればビットコインを得る事ができるが、先着一名で、なおかつ非常に高性能なコンピュータが必要となる。
この計算の実際は、ブロックチェーンとPoWシステムの仕組みを利用する、ビットコイン取引の認証作業の事。
・マルチシグネチャ(multisignature)
一つのアドレスに複数の秘密鍵を割り当てるサービス・技術。
このようなアドレスはマルチシグネチャアドレスと呼ばれ、ビットコイン取引の際には複数の秘密鍵が必要。
通常のアドレスと比べてセキュリティが非常に高くなるため、各ウォレットサービスで実装・提供されている。